書評 実践Python3
Pythonの中級者以上向けの書籍だと思います。
デザインパターン、並行処理、Cython等を使ったPythonの拡張、高レベルなネットワーク処理、TkinterによるGUIアプリケーション、OpenGLによる3Dグラフィックス等を扱っています。
Pythonでデザインパターンについて書かれた書籍は、私の知る限りではあまりないですが、この書籍では155ページにわたって解説しています。
(和書ではエキスパートPythonプログラミング、Fluent pythonあたりで少し解説されていました)
ただ、デザインパターンを知らない人に向けた人に向けた説明というよりは、JavaやC++等の言語の経験者で、すでにデザインパターンを知っている人向けの説明といった感じです。
(簡単で分かりやすいTemplateメソッドやStrategyではなくAbstract Factoryから説明が始まっていますし)
デザインパターンを理解する目的なら、下記書籍の方が初心者向けにやさしく書かれていておすすめです。
- 作者: Russ Olsen,ラス・オルセン,小林健一,菅野裕,吉野雅人,山岸夢人,小島努
- 出版社/メーカー: ピアソン桐原
- 発売日: 2009/04/01
- メディア: 単行本
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他言語でデザインパターンを習得している人がよりPythonっぽく書くために参考になるのではないかと思います。
Pythonの拡張についてはctypes、Cythonについてさらっと書かれています。
より詳しく学びたい場合は下記がおすすめです。
- 作者: Micha Gorelick,Ian Ozsvald,相川愛三
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2015/11/20
- メディア: 大型本
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Pythonの入門書は多いですが、そこから先に進みたい場合、丁度よい難易度の書籍はあまりない気がするので、そういう意味でなかなか貴重な一冊だと思います。
はじめまして
ネットショッピングを運営している会社でデータ分析の業務を行っています。
データ分析、プログラミング等、学んだことを書いていく予定です。